ドル、121円台前半＝投信の円売り活発〔東京外為〕（8日正午）

　8日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場（気配値）は、前日の海外市場でドルが売られた流れを受けて安く始まったが、投信の設定に伴う円売りが活発化し、前日と同水準前後でもみ合った。正午現在、1ドル＝121円24―27銭と前日（午後5時、121円26―29銭）比ほぼ横ばい。

　前日の欧米株安を受け、朝方は「円買い戻しへの警戒感が強かった」（邦銀）という。しかし、投信の設定を背景に、国内の機関投資家が円売りを強め、「ドルをショートにしていた向きが踏み上げられた」（同）もようだ。朝方発表された4月の機械受注が市場予想を下回ったこともドル買い材料となり、ドルは一時121円36銭まで切り返した。

　ただ、全般的には「アジア株や米国株の先行きに対する警戒感」（国内証券）から上値は重い。前日強まった株安・債券安は「ポジション調整に過ぎない」（同）との見方はあるものの、米10年債利回りが5％を超えるなど、質への逃避が一段と活発化する条件は整いつつある。東京市場では個人投資家を中心とした円売りフローが厚く、相場を下支えしている格好だが、海外市場ではこうしたフローが期待できないことから、ドルの一段安を予想する声もある。

ヤフーニュースより　抜粋

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